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文春新書2005年1月新刊

『迷ったときの聖書活用術』 小形真訓
『ロイアル・ヨットの世界』 小林則子
『定年前リフォーム』 溝口千恵子・三宅玲子
『昭和の代議士』 楠精一郎
『親の「ぼけ」に気づいたら』 斎藤正彦





『迷ったときの聖書活用術』 小形真訓 714円

聖書は元祖・ビジネス書である。資本主義経済の底流には聖書で培われた行動原理が流れている。人生に何度かある絶体絶命の大ピンチからの生還法や、日々の小さな迷いの解消法を聖書に学ぶ。

「ビジネス書」としての側面に関心はないが、「多角的な読み取り(または牽強付会)」に関心が向く。要立ち読み。


『ロイアル・ヨットの世界』 小林則子 735円

英国のチャールズ2世が近代ヨットの始祖といわれている。実はエジプト時代から機動性のある“快遊”のための船があった。外交・社交の舞台として時代を演出してきた「王室のヨット」の歴史と魅力を探る。豪華な船上でくり広げられた華麗な歴史絵巻。

ヨット、クルーザー:あこがれるなぁ。一度は乗ってみたい。羨望の乗り物と世界史の組み合わせで面白そうだ。読んでみたい。明治天皇も登場するそうな。


『定年前リフォーム』 溝口千恵子・三宅玲子 693円

定年後で一日中過ごすことになる家。その日のために、何をどう準備したらいいか。空いた子ども部屋の利用術から老後を視野に入れたリフォーム、住み替、田舎暮らしまで、家での時間を快適に過ごすための様々なプランを提案。

未だ借家住まいの私には、縁遠い話だが、住み替え・田舎暮らしは可能性があるかもしれない。デメリットにきちんと触れてあるのなら読みたい。書店にて確認。


『昭和の代議士』 楠精一郎 725円

なぜ「55年体制」は長く続いたか、現在の日本政治は混迷しているのか。政治は人間関係で動く。政治家同士の感情の「ねじれ」が政治の行方を左右する。戦前・戦中・戦後を通じて起きた人間臭いドラマの数々から見た異色の政治史!

何もかもを人間関係の問題に帰着することは、安直であり、かつ危険な考え方だと思っている。しかし人間関係で政治が動くことはおおいにあり得る。政界ウォッチをしていないので、登場人物をどの程度知っているか(という私の知識程度)が問題。立ち読み。


『親の「ぼけ」に気づいたら』 斎藤正彦 788円

痴呆性疾患の初期の兆候、医療機関の探し方、受診させるまでの当人の説得の仕方、治療法の実際、症状の進み方、失禁や徘徊への対処法など、詳しく具体的に記載。早期発見・対処すれば、改善することも、進行を遅らせることも、周りも合理的な介護ができる、と説く。

認知症は人ごとではない。「痴呆症」に関してはすでに10冊以上の新書が出ている。この新刊が過去の本より優れている点が、案内だけでは読み取れなかった。立ち読み確認。



新書に関しては、新書マップ が桁違いに詳しい。
1月27日、昨年12月新刊60冊が追加され、7431タイトルが収録されている。

ただし、欠点もある。
・ 発刊された月、出版社別の検索ができない。
・ 「適切なテーマが見つかった本だけを収録し、網羅的でない」と宣言されている。それなら、『適切なテーマがない』というジャンルを作ればいい。従来の区分を拒否するような内容こそ、私が探しているものだ。
by ascesis | 2005-01-28 12:57 | ☆ 書籍(読前・独善)
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