旧・伊藤伝右衛門邸

福岡県 飯塚市 幸袋 300番地




筑豊地方で産炭が盛んであった頃、大富豪となった「伊藤伝右衛門」の屋敷が一般開放されました。

敷地面積 7570平方メートル
延床面積 1020平方メートル
ピンときませんが、福岡の平均的な家族向けマンションの広さが 90平方メートル前後ですから、マンション12戸分の広さと思えばいいでしょう。

まあ、広いのは広い。
しかし、全く合理性に欠く構造のため、こんな家には住みたくありません。
(貧乏人のひがみ 99% 込み)

1. 正門に特徴はありませんが、「旧・・・」の表札は、現在の外務大臣”麻生太郎”氏の筆です。


2. 入ったとたん、無情な表示が・・・。


しかし、「特別に貴重な展示がある」というわけではなく、邸内の混雑を避けるために撮影禁止になっているようです。
カメラバックからレンズだけを覗かせておいたら、偶然にも何かがシャッターボタンを押してしまったようです。(^_^;

3. 応接間


4. 居間


5. 中庭ごしに


6. 庭園では撮影可


7. これで庭園の3分の1くらい


8. 水が張られていなかった、残念。


9. 色気のない庭なので、橋に目が行きます。


10. ネコ


11. 橋詰から邸宅を


邸宅2階、もっとも見晴らしの良い部屋は、
「柳原白蓮(びゃくれん)」の部屋。

白蓮は大正天皇の従姉妹。
1回目14才での結婚に失敗し、
2回目27才で、炭鉱王・伝右衛門と再婚。
しかしこれは、経済力を期待する兄と、家柄が欲しい伊藤家の思惑が一致した政略結婚。
伝右衛門は、白蓮を迎えるために、この豪華な邸宅を建てたそうです。

25才年長の伝右衛門には、多数の妾がおり、誰が産んだのかすらわからない子供が多数同居していたといいます。

『女とて一度得たる憤り 媚に黄金に代へらるべきか』

どんな思いで、庭を見ていたのでしょうか。
(結局、13年後に離婚成立、宮崎龍介と結婚、しかしあまり幸福ではなかったようです。)

12. 邸宅2階から、庭園を見下ろす


13. 別の角度


14. 蔵


「伝右衛門の豪邸」としての印象より、
「柳原白蓮の悲痛な生活の場」という印象が強く残りました。

飯塚の人には悪いけど、「つらさ」を感じて退邸しましたよ。
いわば「豪華さゆえの、負の遺産」ですね。


使用したレンズは、
FA43 Limited, DA 12-24, DA 16-45, FA 35, Sigma 55-200
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by ascesis | 2007-05-09 23:26 | ☆ 福岡散歩
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