小娘の道楽、周囲の迷惑

7月14日は何の日?

いうまでもなく、フランス独立記念日、「パリ祭」、Fete Nationale である。
1789年、民衆がバスチーユ牢獄を占拠したことに由来する。

日本・アメリカ・その他ほとんどの国には存在しない、フランス特有の公休日であり、「フランスの休日」と呼ぶにふさわしい。


いったい、何の話だ?

ペンタ新機種の発売日と思った人、残念でした。
昨日のDVD訴訟の記事で思い出した。「ローマの休日」について、ウンチク。

原題 "Roman Holiday" は、特に日本において、いまだに人気があるという。原題を単語ごとに分解すると、Roman = ローマの、 Holiday = 休日 であり、何も疑問の余地はない。わざわざ英和辞典を調べる必要もなさそうだ。
しかし、内容は数日間の出来事である。1日だけなら A Roman Holiday のはずだし、数日なら Roman Holidays と複数形にするか、Holidays in Rome が自然だ。
昔、「ローマの休日」というタイトルだけを聞いたとき、前段に書いたように、「ローマにだけ存在する、特別な休日のこと」かと思っていた。

たしか、呉智英の本で知ったのだが、
"Roman Holiday" は熟語なのだ。たいがいの中規模英和辞典なら記載がある。

Roman holiday
[熟語](古代ローマ時代、奴隷を競技場で死闘させ{映画・グラディエイターの世界}、市民はそれを楽しみとしていたことから)
『他人を苦しめて得る娯楽』、『他人の苦しみの上に成立する楽しみ』


英語を母国語とする人は、タイトルを見るだけで、「小娘のわがままに翻弄される、周囲の迷惑を描いた映画」だと直感するのだろう。日本で巷間言われているような、単純な恋愛映画ではないのだ。アン王女(ヘップバーン)の気まぐれに付き合わされるジョー(グレゴリー・ペック)と、王室の付き人たちの困惑ぶりも重要なストーリーだ。

だからタイトルは二重の意味を込めて Roman Holiday でなければならない。
どんなに風光明媚でも、「ヴェニスの休日」、「フィレンツェの休日」、「パリの休日」・・・・では意味をなさなくなるのだ。

明日はヘップバーンについて書く予定。


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こちらとあちらを隔てるもの。
*ist DS + Pentax DA 16-45mm F4 ED AL

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by ascesis | 2006-07-12 22:46 | ★ 分類不能
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