妙楽寺 あるいは 「ういろう」の伝来

私の活動範囲は福岡市の中央から南西方向に限られているため、たまには東方向を攻めることにしました。

福岡市・博多区 「妙楽寺」
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寺の情報は、リンク先をごらん下さい。何が書いてあるのか(歴史にも疎い私には)判じ物を読む気分です。

正直言って、退屈な寺院でした。
唯一発見したもの、
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*ist DS + Pentax FA 43mm F1.9 Limited


「ういろう」は名古屋、山口の菓子と思っていました。
  • 中国・元の時代の「礼部員外郎」(らいぶいん ういろう)という、「官職の名称」が由来である。
  • 中国では官職を買うシステムがあり、そうして役人になった人を「外郎」と呼んだ。
  • 日本(平安時代)にも「揚名制度」と呼ばれる買職があった。ただし、日本では名目のみであり、職権はなし。(cf. 徒然草 198段)
  • 元の滅亡とともに「礼部員外郎」であった「陳延祐」さんが日本に帰化し、彼の子孫が日本に持ち込んだ。(陳宗敬とする説もあり)
  • もともとは、「透頂香」と言う名の「薬」で、「ういろうさんの薬」として有名だった。
  • 「陳」さんが、晩年を過ごしたのがここ妙楽寺であることから、記念碑がある。


調子に乗って、「揚名制度」から見る名前の考察
  • 「揚名制度」は、経済的に困窮した皇族・貴族が金儲けのため名目を売ったことに始まります。
  • 当時の官職は、上位から守(かみ)、介(すけ)、丞(じょう)、属(さかん)と呼ばれ、さすがに第1位を売るわけにはいかず、売買されたのは「介(すけ)」以下。
  • 買う方は、社会的地位を得るために買うのですから、当時は長男だけに許された特権だったようです。
  • そのため、「~介」、「~丞」と言う名は「長男にのみ認められる名」になったそうです。


つまらないと思った「ういろうの碑」から、意外な知識が増えました。
妙楽寺に感謝・感謝。
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by ascesis | 2005-06-20 20:57 | ☆ 福岡散歩
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